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宇宙科学(天文学・物理学・観測衛星・望遠鏡など)

NASAローマン宇宙望遠鏡、ケネディ宇宙センターに到着

2026-06-25
NASAローマン宇宙望遠鏡、ケネディ宇宙センターに到着

NASAのナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡(Nancy Grace Roman Space Telescope)が2026年6月21日、NASAの輸送船「ペガサス(Pegasus)バージ」に搭載されてフロリダ州のケネディ宇宙センター(KSC)に到着した。打ち上げ目標日は最速で2026年8月30日(日曜日)とされており、射場での最終処理に向けた本格的な準備が始まった。

ローマン望遠鏡、ペガサスバージでKSCへ──荷降ろし後は有害物質取扱施設へ

2026年6月21日に撮影された写真には、ペガサスバージの甲板に搭載されたローマン望遠鏡の輸送コンテナがケネディ宇宙センターの岸壁に接岸する様子が収められている。荷降ろし後、望遠鏡は同センター内の「ペイロード・ハザーダス・サービシング・ファシリティ(Payload Hazardous Servicing Facility:PHSF)」へ陸送された。PHSFは推進剤の充填など打ち上げ前の危険物取り扱い作業に対応した専用施設であり、ハッブル宇宙望遠鏡やジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡など多くの大型ミッションがここで最終整備を受けてきた。

NASAが「最初のチーフサイエンティスト」の名を冠した広視野赤外線望遠鏡

ローマン望遠鏡の名は、NASAで初代チーフサイエンティストを務めたナンシー・グレース・ローマン(Nancy Grace Roman)博士に由来する。ローマン博士はハッブル宇宙望遠鏡の実現に多大な貢献をした人物として知られる。この望遠鏡はハッブルと同等の解像度を持ちながら、視野角はハッブルの約100倍という広視野赤外線サーベイ望遠鏡であり、主鏡口径は2.4メートル。暗黒エネルギーの性質解明、銀河系外惑星の統計的サーベイ、赤外線天文学の広域マッピングなどを主要科学目標としている。2026年6月25日時点で、打ち上げロケットの詳細はNASAから正式発表されていないが、Falcon 9またはFalcon Heavyの使用が想定されている。

打ち上げ目標は2026年8月30日──PHSFでの処理が鍵

PHSFでの作業では、推進剤の充填、太陽電池パドルの展開試験、通信システムの最終確認などが実施される見通しだ。ケネディ宇宙センターでの処理期間は通常数週間から数カ月に及ぶため、8月30日という打ち上げ目標日を維持するには、PHSFでの作業が予定通り進むことが不可欠となる。NASAは今後、打ち上げロケットの詳細や軌道投入計画について追加の情報を公開するとしており、宇宙科学コミュニティから広く注目を集めている。

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