ファルコン9、USSF-385の打ち上げに成功
SpaceXのファルコン9は日本時間2026年9月26日23時00分(UTC 14:00)、カリフォルニア州ヴァンデンバーグ宇宙軍基地から米宇宙軍(USSF)向け機密ミッション「USSF-385」の打ち上げに成功した。
リフトオフ後、第1段ブースターはメインエンジンカットオフ(MECO)、第2段分離、エントリーバーンを経て、ヴァンデンバーグ沖の着陸帯に帰還。第2段は引き続き軌道投入シーケンスを実行し、ペイロードを所定の軌道へ送り届けた。フライトシーケンスは全行程にわたって正常に推移した。
Starshieldバスによる機密衛星群の可能性
ペイロードの詳細は公表されていないが、ミッション概要として注目されるのはロケット第1段のドロップゾーンの位置だ。過去のStarlink Group 15ミッションのドロップゾーンと完全に一致しており、SpaceXのStarshieldサテライトバスを採用した機密LEO衛星のバッチ投入である可能性が指摘されている。
StarshieldはStarlinkの商用衛星バスを軍用途向けに転用したプラットフォームで、政府・軍事機関向けの通信・情報収集用途に対応している。ドロップゾーンの一致は打ち上げ軌道の形状がStarlink Group 15と同一であることを示唆しており、類似した軌道高度・傾斜角への投入を強く示している。
USSF-385はその名称の通り、米宇宙軍が発注した一連の機密ミッションのひとつに位置づけられる。SpaceXは近年、民間打ち上げサービスと並行して宇宙軍向け打ち上げの受注を着実に積み上げており、本ミッションもその文脈に位置する。
StarlinkとStarshieldを両輪で運用するSpaceX
SpaceXにとってUSSF-385は、民間・政府双方の顧客を同一ロケットプラットフォームで支えるビジネスモデルを体現するミッションでもある。Starlinkで培った大量生産・高頻度打ち上げのノウハウをそのまま軍用衛星バスに転用するStarshieldの構造は、コストと納期の両面で米宇宙軍に対して競争力を持つ。
2026年に入りSpaceXの打ち上げペースはさらに加速しており、ヴァンデンバーグからの極軌道・太陽同期軌道系のミッションも増加傾向にある。USSF-385もその流れの中に位置し、米国の宇宙アーキテクチャにおける低軌道衛星コンステレーションの比重が高まっていることを改めて示している。




