長征8A、文昌からSatNet衛星9機の投入に成功
2026年8月4日08:52 UTC、Long March 8AがWenchang Space Launch Siteから打ち上げられ、SatNet LEO Group 23ミッションを成功させた。中国航天科技集団(CASC)が運用するこのロケットは、9機の低軌道通信衛星を予定軌道へ正確に投入した。
ミッションを担ったのはChina Satellite Network Groupが運営する国営コンステレーション「SatNet」向けの衛星群。低軌道(LEO)への集中的な打ち上げが続いており、今回のGroup 23もその一環だ。
1万3000機体制へ着実に積み上がるSatNet
今回最も注目すべきは、SatNetが目標とする総数13000機という規模感だ。SpaceXのStarlinkが約6000機超を運用する現状と比較しても、中国が掲げる数字は格別に大きい。
Group 23という番号が示す通り、今回は23回目のバッチ打ち上げ。これまでの各グループが概ね複数機単位で投入されてきたことを踏まえると、現時点での累計投入数は数百機規模に達しているとみられる。13000機という最終目標に向け、打ち上げペースを維持することが当面の課題となる。
Long March 8Aは再使用を見据えた設計が特徴で、コンステレーション構築のような高頻度打ち上げ需要に対応するために開発されたロケットだ。SatNetの量産フェーズにおける主力ロケットとしての位置づけが、このミッションでも改めて示された形となる。
SatNet LEOコンステレーションの現状
SatNetはChina Satellite Network Groupが主導する国家プロジェクトで、全13000機体制による広帯域・低遅延の衛星インターネットサービスの提供を目指している。衛星の軌道高度や通信方式の詳細は公表されていない。
今回投入された9機はGroup 23として分類され、先行するグループと連携してカバレッジの拡充に貢献する。中国政府はITU(国際電気通信連合)への軌道・周波数登録を通じてスロットを確保しており、打ち上げを継続することで国際的な優先権を維持する狙いもある。Starlinkを筆頭とする欧米勢との競争が続く中、SatNetの整備加速は中国の宇宙インフラ戦略の核心をなしている。




