朱雀3号、2回目の飛行で打ち上げ成功&ブースター回収を同時達成
2026年8月19日8時35分(JST)、LandSpaceの朱雀3号(Zhuque-3)が中国・酒泉衛星発射センターから離昇した。Honghu-03ミッションは打ち上げ成功。これは朱雀3号にとって通算2回目の打ち上げとなる。
そして今回最大のハイライトは、打ち上げと同時に達成されたブースター回収だ。中国の民間打ち上げ事業者が軌道投入ロケットのブースター回収に成功したのは、これが史上初となる。朱雀3号の第1ステージは分離後、着地脚を展開して垂直着陸を成功させた。SpaceXがFalcon 9で確立したブースター回収・再使用の手法を、中国民間企業が初めて軌道級ロケットで再現した瞬間だった。
ペイロード:Hongqing TechnologyのLEO通信衛星プロトタイプ
今回打ち上げられたのは、LandSpaceの子会社・Hongqing Technologyが開発した低軌道(LEO)通信衛星のプロトタイプ1機。将来的なLEO通信コンステレーション構築に向けた技術実証機と位置づけられており、軌道上での具体的な検証内容や運用期間は公表されていない。
LandSpaceはロケット開発と衛星サービスの両輪で事業を展開しており、今回は自社ロケットで自社衛星を打ち上げるという垂直統合型のミッション構成となった。
中国民間宇宙の新たな節目
朱雀3号の初号機は2025年に試験飛行を実施したが、ブースター回収は達成できなかった。2回目の飛行でその課題をクリアし、軌道投入とブースター回収を同一ミッションで両立させた形だ。
中国の民間宇宙産業においてブースター再使用技術の確立は、打ち上げコスト削減と打ち上げ頻度向上の両面で直結する実績となる。LandSpaceはすでに液体メタン燃料ロケット「朱雀2号」の運用実績を持つ企業であり、朱雀3号の本格的な量産・運用フェーズに向けて重要なマイルストーンを刻んだ。




