Ariane 62、14回目のフライトでMTG-I2を軌道投入
2026年8月27日20:11 UTC、Arianespaceが運用するAriane 62が仏領ギアナのギアナ宇宙センターから打ち上げられ、EUMETSAT(欧州気象衛星機関)の気象衛星MTG-I2を軌道に投入することに成功した。Ariane 62にとって通算14回目の打ち上げとなった。
MTG-I2:第3世代気象衛星シリーズの第3機
MTG-I / EUMETSAT
MTG-I2(Meteosat Third Generation Imager 2)は、EUMETSATが進める第3世代気象衛星(MTGシリーズ)のイメージャー系衛星として3機目にあたる。MTGシリーズは従来のMeteosatシリーズと比較して観測頻度・解像度・チャンネル数が大幅に向上しており、欧州および周辺地域の気象監視・予報精度の向上を担う基幹インフラだ。
静止軌道(GEO)に配置されるMTG-I2は、フルディスク画像を高頻度で撮影するFCI(フレキシブルコンバインドイメージャー)と、雷放電を検出するLI(ライトニングイメージャー)を搭載する。同シリーズの初号機MTG-I1は2022年12月に打ち上げ済みで、MTG-I2の加入によりシステムとしての冗長性と運用柔軟性が高まる。
Ariane 6の稼働実績とEUMETSATとの連携
Ariane 6は2024年7月の初飛行から本格稼働を続けており、14回目となる今回のフライトでシリーズとしての信頼性を着実に積み上げた。Ariane 62(ブースター2基構成)はEUMETSATの大型静止衛星ミッションに繰り返し起用されており、欧州の公共インフラ衛星輸送における主力ロケットとしての位置を固めている。
MTGシリーズには今後もイメージャー系・サウンダー系の追加機が計画されており、欧州の気象衛星コンステレーションは段階的に完成へ向かう。




