Pallas-1、通算1回目の打ち上げで初飛行を成功させる
銀河航天(Galactic Energy)のPallas-1ロケットが日本時間2026年9月1日11時(UTC 02:00)、中国・酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、初飛行に成功した。
Pallas-1はGalactic Energyが開発した大型ロケットで、今回が通算1回目の打ち上げ。デモフライトとして実施されたこのミッションでは、ロケット全体のシステム統合・飛行性能・分離シーケンスを実際の飛行環境で検証することが主目的だった。打ち上げから各フライトシーケンスは正常に進行し、ミッションは成功と判定された。
ダミーペイロードによるシステム実証
搭載されたペイロードはダミー(模擬重量物)であり、実用衛星は載せていない。商業打ち上げサービスへの移行前に、ロケット本体の構造・推進・誘導制御・フェアリング分離などを実飛行で確認するための構成だ。ペイロードの詳細仕様は公表されていない。
この手法は新型ロケットの初号機飛行として標準的なアプローチであり、SpaceXのFalcon 9初飛行やRocket Labのデビューフライトでも同様の戦略が取られた。実際の顧客衛星を乗せるリスクを回避しながら、実運用に近い条件でシステム全体を検証できる。
中国民間宇宙産業における大型ロケット初飛行の意味
Galactic EnergyはこれまでCeres-1(穀神星一号)と呼ばれる小型固体ロケットで複数回の商業打ち上げ実績を持つ企業だ。Pallas-1はその上位機種にあたる大型ロケットであり、今回の成功によって同社は小型機から大型機へのラインナップ拡張を果たした形になる。
中国の民間ロケット企業がこの規模のロケットを初飛行で成功させたのは注目に値する。LandSpace(蓝箭航天)のZhuque-2(朱雀二号)は2023年に民間液体ロケット初の軌道到達成功を記録したが、その後も複数の企業が大型機開発を競っている。Pallas-1の成功はその競争に新たな実績を加えた。
酒泉衛星発射センターは中国最古の打ち上げ施設であり、民間企業も利用できる発射台が整備されている。今後Galactic Energyが商業ペイロードを用いた運用フライトに向けてどのようなスケジュールを組むかに関心が集まる。




