朱雀2号、4回目のフライトで10機相乗りミッションを完遂
2026年10月14日11:40(UTC)、LandSpaceの朱雀2号が中国・酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、搭載した10機の衛星を太陽同期軌道(SSO)へ投入することに成功した。同ロケットにとって通算4回目の打ち上げとなった。
打ち上げシーケンスは計画通りに推移し、フェアリング分離、上段エンジン点火、ペイロード分離の各フェーズを問題なく通過。10機すべての衛星が所定の軌道へ正確に投入されたことが確認された。
相乗りペイロード:LandSpace自社衛星と外部顧客の混載
搭載した10機のうち、LandSpace自社のGUANGCHUAN-03と04の2機が中核ペイロードだ。両機はLEO通信衛星コンステレーション技術の実証を目的としており、LandSpaceが構築を目指す低軌道通信網の技術検証フライトと位置付けられている。残る8機は外部顧客からの相乗り衛星だが、個々の詳細は公表されていない。
GUANGCHUAN(光船)シリーズの命名から、LandSpaceが通信コンステレーション事業への本格参入を見据えていることは明らかだ。ロケット開発会社が自社製衛星の軌道上実証を自社ロケットで行うという垂直統合モデルは、SpaceXがStarlinkで確立した路線と共通する。
商業相乗りサービスの実績積み上げと自社コンステレーションの始動
朱雀2号は2023年7月の2号機で軌道投入に初めて成功し、中国の民間企業として初めて液体燃料ロケットでの軌道到達を達成したロケットだ。その後、3号機、そして今回の4号機と着実にフライト実績を重ねている。
今回のミッションは、相乗り打ち上げサービスとしての商業運用を継続しながら、同時に自社コンステレーション衛星を軌道へ送り込むという二重の意義を持つ。GUANGCHUAN-03・04の軌道上実証結果が、LandSpaceの今後のコンステレーション展開計画の方向性を左右する。
4フライトで4機のロケットすべてを使い捨てている現段階で、LandSpaceが再利用型ロケット「朱雀3号」の開発も並行して進めていることは公知の事実だ。商業打ち上げ収益と自社衛星事業の両輪で事業基盤を固めつつ、次世代機への移行を図るというLandSpaceの戦略が、今回のミッションにも色濃く反映されている。



