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ロケット

H3ロケット、第2段異常でみちびき5号機を喪失

2026-06-18
H3ロケット、第2段異常でみちびき5号機を喪失
出典: H3 Rocket / JAXA

2025年12月22日午後8時51分(米東部時間)、JAXAの主力ロケットH3の7号機が種子島宇宙センターから打ち上げられた。搭載していた準天頂衛星システム(QZSS)の5号機「みちびき5号機(QZS-5)」は、第2段エンジンの異常により計画軌道への投入に失敗し、衛星は失われた。

H3第2段エンジン、再着火に失敗——第1段燃焼中から異常の兆候

2025年12月22日の打ち上げでは、液体水素・液体酸素を使用する第1段は正常に燃焼した。しかし第2段エンジンの第1回目の燃焼停止が計画より27秒遅れ、続く第2回目の着火は15秒遅延した上、点火直後にほぼ即座に停止した。JAXAの発射後記者会見で明らかになったこれらの数字は、単純な点火失敗ではなく複合的な異常が連鎖したことを示している。さらにテレメトリーデータは、第1段燃焼中にすでに第2段の水素タンク圧力が低下し始めていたことを示しており、この点が現在の調査対象となっている。

QZS-5の現状——低軌道に残された残骸は数周回で大気圏再突入へ

打ち上げ後、米宇宙軍(U.S. Space Force)が種子島からの打ち上げと整合する近地点109km・遠地点441kmの楕円軌道上の物体を追跡カタログに登録した。この軌道は計画されていた地球同期遷移軌道(GTO)とはかけ離れており、近地点が極めて低いため衛星と第2段は数周回以内に大気圏へ再突入する見通しだ。衛星が第2段から分離されたかどうかは現時点で不明とされている。QZSSは日本上空での測位・航法・時刻サービスを担い、アジア太平洋地域ではGPSの補強システムとして機能する。QZS-5の喪失は同システムの整備計画に直接的な影響を与える。なお、みちびき6号機(QZS-6)は2025年2月に静止軌道への投入に成功している。

JAXA、山川理事長を本部長とする特別タスクフォースを設置

JAXAは2025年12月22日、JAXA理事長の山川氏を本部長とする特別タスクフォースの設置を発表し、原因究明調査を開始したと公式に表明した。調査の焦点は、第1段燃焼中から観測されていた第2段水素タンクの圧力降下がどの時点で発生し、第2段エンジンの再着火失敗とどのように連鎖したかにある。H3は全長63mで、老朽化したH-IIAロケットの後継として開発された日本の主力打ち上げ機だ。今回の失敗は通算7回目の飛行で発生したものであり、調査結果と再発防止策の策定がH3の今後の運用スケジュールを左右することになる。

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