GSLV Mk II 18回目の飛行、GISAT-1Aを静止軌道へ正確に投入
日本時間2026年9月4日午前6時25分(UTC 2026年9月3日21:25)、インドのサティシュ・ダワン宇宙センターからGSLV Mk IIがGISAT-1A(EOS-05)を搭載して打ち上げられ、成功した。GSLV Mk IIにとって通算18回目の打ち上げとなる。
ロケットは予定通りのシーケンスで飛行し、GISAT-1Aを静止トランスファー軌道(GTO)へ投入した。ISROは打ち上げ成功を公式に確認している。
GISAT-1A——静止軌道からインド亜大陸を常時監視する地球観測衛星
GISAT-1A(GEO Imaging Satellite-1A)は、静止軌道からインド亜大陸の継続的な観測を行う地球観測衛星だ。静止軌道の特性を活かし、同一地点を繰り返し撮影できるため、洪水・サイクロン・地震などの自然災害発生時に迅速なモニタリングが可能となる。極軌道衛星では数時間に1回しか同じ場所を通過できないのに対し、静止軌道衛星は常時その地域の上空にとどまる。
この衛星が担う役割は、2021年8月に失われたEOS-03(GISAT-1)の後継だ。EOS-03はGSLV Mk IIの打ち上げ失敗により軌道に到達できず、ミッションは喪失した。今回のGISAT-1Aはその代替機として開発され、約5年越しで宇宙へ届いた。
2021年の失敗を乗り越えたISROの静止軌道観測網の再建
2021年8月のEOS-03喪失はISROにとって大きな痛手だった。インド亜大陸向けの静止軌道地球観測網に空白が生じ、GISAT-1Aの開発・打ち上げはその穴を埋めるための最優先ミッションとなっていた。
今回の成功により、ISROは国内の災害監視・農業観測・環境モニタリングに向けた静止軌道リモートセンシング能力を回復した。GSLV Mk IIが静止軌道投入ミッションで安定した実績を積み重ねていることも、今回の結果で改めて示された形だ。




