ファルコン9、USSF-153をバンデンバーグから軌道へ
SpaceXのファルコン9が日本時間2026年9月11日0時42分(UTC 15:42)、カリフォルニア州バンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げに成功した。ミッション名はUSSF-153。ペイロードは米宇宙軍(USSF)向けの機密衛星で、詳細は公表されていない。
フライトシーケンスは通常のファルコン9と同様に進行し、第1段は燃焼・分離後に帰還、ミッション全体は正常に完了した。
機密ペイロードの正体:Starshieldバスの可能性
USSF-153のペイロード内容は機密扱いだが、ロケット第1段のドロップゾーン(着水・着陸予定域)の位置が、過去のスターリンク グループ15の打ち上げと完全に一致している。これはペイロードがスターリンクと同じ軌道傾斜角・軌道高度付近の低軌道(LEO)に投入されることを示唆しており、SpaceXの「Starshield」衛星バスを採用した機密衛星の集中打ち上げ(バッチ打ち上げ)である可能性が高い。
Starshieldはスターリンクの衛星バスをベースに宇宙軍・情報機関向けにカスタマイズしたプラットフォームで、軍用通信・情報収集・宇宙領域把握など複数の用途に対応できる設計が特徴だ。SpaceXと米宇宙軍は複数のStarshieldミッションを進めており、USSF-153はその一環とみられる。
商業ロケットによる軍用衛星網の拡張
USSF-153は米宇宙軍がファルコン9を活用して低軌道上に機密衛星群を展開する取り組みの継続を示す。Starshieldコンステレーションが拡充されるにつれ、米軍の宇宙アセットは商業インフラとの連携をさらに深めていく構図が明確になっている。次のUSSF向けファルコン9ミッションのスケジュールは現時点で公表されていない。



