ファルコン9、O3b mPower 11〜13号機を中軌道へ投入
2026年9月13日18:49(UTC)、SpaceXのファルコン9がケープカナベラル宇宙軍基地(フロリダ州)から打ち上げられ、SES向け通信衛星「O3b mPower 11〜13」3機の軌道投入に成功した。
フライトシーケンスは標準的な手順で進行。第1段エンジン燃焼後、メインエンジンカットオフ(MECO)、第1・第2段分離、第2段エンジン点火と続き、衛星を中軌道(MEO)への遷移軌道に乗せた。第1段ブースターの回収状況は公表されていない。
ボーイング製の高スループット衛星、SESのMEOコンステレーションを拡充
今回投入された3機はボーイングが製造し、ルクセンブルクの衛星通信事業者SESが運用するO3b mPowerシリーズの一部だ。O3b mPowerは高スループット通信衛星のコンステレーションで、高度約8,000kmの中軌道に配備される。
MEOを利用することで静止軌道(GEO、約36,000km)と比べて信号の往復遅延(レイテンシ)を大幅に削減できる。SESはこのコンステレーションを通じて、海事・航空・政府・エンタープライズ向けに高速・低遅延のブロードバンドサービスを提供している。O3b mPowerの衛星は1機あたり数百本の柔軟なビームを持ち、需要に応じてキャパシティを動的に割り当てられる設計となっている。
11〜13号機の追加により、O3b mPowerコンステレーションは段階的な拡張を続けており、サービスエリアとシステム全体の通信容量がさらに増強される。
コンステレーション拡張の継続
SESはO3b mPowerの展開を複数回のファルコン9打ち上げに分けて実施してきており、今回はその継続フライトにあたる。衛星の軌道上での展開・初期チェックアウトを経て、順次サービスに組み込まれる予定だ。
SpaceXにとっても、大型MEO衛星コンステレーションの商業打ち上げ受注を着実にこなすフライトの一つとして記録される。



