キネティカ1、通算16回目の打ち上げで9機の衛星を太陽同期軌道へ
2026年9月20日04:03 UTC、CAS Spaceのキネティカ1(Kinetica 1)が中国・酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、9機の衛星を太陽同期軌道(SSO)へ正常に投入した。打ち上げは成功。これはキネティカ1にとって通算16回目の打ち上げとなる。
キネティカ1は中国科学院(CAS)系列の宇宙企業であるCAS Spaceが開発・運用する固体燃料ロケット。酒泉からのSSOミッションを中心に、商業打ち上げサービスを担ってきた実績を持つ。今回のミッションも同射場からの標準的な南向き投入プロファイルで実施された。
商業地球観測・技術実証衛星9機をシェアライドで投入
今回のペイロードは、商業用地球観測衛星と技術実証衛星を合わせた9機で構成されるシェアライド(相乗り)ミッション。各衛星の運用事業者や詳細な軌道パラメータは現時点で公表されていない。
地球観測衛星は光学・SAR(合成開口レーダー)いずれかのセンサーを搭載し、農業・防災・インフラ監視などの商業用途への活用が主目的とみられる。技術実証衛星については新技術の軌道上検証を担うコンポーネントが含まれるとみられるが、具体的な内容は未発表だ。
SSO投入は地球観測衛星にとって標準的な軌道であり、太陽との角度を一定に保つことで安定した照明条件下での地表撮影が可能になる。9機同時投入により、複数事業者が打ち上げコストを分担するシェアライドモデルが今回も機能した形だ。
月16回の実績が示すキネティカ1の量産体制
キネティカ1は2022年の初飛行以来、比較的高いペースで打ち上げを重ねており、今回の16回目はCAS Spaceの商業打ち上げサービスが軌道に乗っていることを示す節目となる。中国の民間宇宙産業において、固体燃料ロケットによるシェアライドサービスは市場として確立されており、キネティカ1はその主要プレイヤーの一つとして位置づけられている。
中国国内では朱雀2号(液体燃料)など液体燃料ロケットの商業化も進む一方、即応性とコスト面で優れる固体燃料ロケットの需要は依然として旺盛だ。CAS Spaceは今後も同様のシェアライドミッションを継続する構えで、顧客層の拡大を図っている。




