ファルコン9、Transporter 18を太陽同期軌道へ正確に投入
SpaceXのファルコン9は日本時間2026年10月2日午前3時32分(UTC 10月1日18:32)、カリフォルニア州ヴァンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げに成功した。ミッション名はTransporter 18。同社が定期的に実施する太陽同期軌道(SSO)向けデディケーテッド・ライドシェアフライトの第18弾となる。
フライトシーケンスは標準的な手順で進行した。第1段エンジンカットオフ(MECO)後、第2段が点火し予定の太陽同期軌道へのトランスファー軌道へ乗せた。第1段ブースターは燃焼後、回収地点へ帰還した。第2段はペイロードの順次分離を実施し、各衛星を目標軌道へ送り届けた。
数十機の商業・政府向け小型衛星を一括投入
Transporter 18が搭載したペイロードは、複数の民間企業および政府機関が顧客となる数十機のマイクロサテライトおよびナノサテライトだ。SpaceXのTransporterシリーズは、単独では打ち上げコストを賄えない小型衛星オペレーターに対して、軌道輸送をカーゴスペース単位で販売するモデルを採用している。
太陽同期軌道は地球観測や合成開口レーダー(SAR)衛星に適した軌道であり、本ミッションのペイロードも地球観測、リモートセンシング、IoT通信、技術実証といった用途が中心とみられる。各顧客のペイロード詳細についてSpaceXは公表していない。
Transporterシリーズが示すSSOライドシェア市場の成熟
Transporterシリーズは2021年1月の初回飛行(Transporter 1)以来、5年間で18回のミッションを達成したことになる。年間3〜4回のペースで安定して運用されており、SSO向け小型衛星打ち上げ市場におけるSpaceXの供給能力を示している。
競合するロケットラボのエレクトロンやEXOLaunchが提供するライドシェアサービスと並び、Transporterシリーズは大量の衛星を一括投入できるコスト効率の高い選択肢として小型衛星事業者に定着している。ファルコン9の高い信頼性と打ち上げ頻度が、このビジネスモデルを支える根幹となっている。
Transporter 18の成功により、SpaceXは2026年も高頻度の商業打ち上げを継続していることを改めて示した。



