ファルコンヘビー、NROL-97を搭載し夜間打ち上げ成功
米東部時間2026年10月1日夜(UTC2026年10月2日03:54)、SpaceXのファルコンヘビーがフロリダ州ケネディ宇宙センターLC-39Aから離昇し、打ち上げに成功した。これはファルコンヘビーとして通算26回目の打ち上げとなる。
3本のコアブースターが点火し、機体は夜空へと上昇。サイドブースターは分離後、着陸を試みた。フライトシーケンスは正常に推移し、ペイロードは所定の軌道へ投入された。
なお、センターコアの回収状況やブースターの飛行履歴については本稿執筆時点で公表されていない。
米国家偵察局向け機密ペイロードNROL-97
NROL-97は米国家偵察局(NRO)が運用する機密衛星ミッションだ。NROは米国の情報収集衛星ネットワークを管轄する政府機関であり、ペイロードの詳細な仕様・軌道・用途は非公開とされている。
ファルコンヘビーはその大きな打ち上げ能力を持ち、NROはこれまでも重量級の偵察衛星の打ち上げにファルコンヘビーを採用してきた。NROL-97もその系譜に連なるミッションと位置付けられる。
SpaceXとNROの間では過去に複数の打ち上げ契約が結ばれており、ファルコンヘビーはNROの主力打ち上げ手段の一つとなっている。
ファルコンヘビーの実績積み上げと国家安全保障分野での存在感
ファルコンヘビーは2018年2月の初飛行から商業・政府・国家安全保障の各分野で運用を続けており、今回の26回目の打ち上げ成功によってさらに実績を積み上げた。
国家安全保障宇宙打ち上げ(NSSL)プログラムの枠組みにおいて、SpaceXはULA(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス)と並んで米空軍・宇宙軍の主要打ち上げプロバイダーとして位置づけられている。ファルコンヘビーはその中で特に大型ペイロードを要するミッションに充てられており、NROとの関係は今後も継続する。
NROL-97の成功により、米国の宇宙ベースの情報収集能力は維持・強化される方向にある。ミッションの具体的な成果は機密扱いのため外部から確認する手段はないが、打ち上げオペレーション自体は問題なく完遂された。


