ヌリ、5回目の飛行で地球観測衛星5機の軌道投入に成功
韓国標準時2026年10月7日12時25分(UTC 03:25)、韓国航空宇宙研究院(KARI)のヌリロケットがナロ宇宙センター(韓国・全羅南道)から打ち上げられ、全ペイロードの軌道投入に成功した。ヌリにとって通算5回目の打ち上げとなる。
ヌリは3段式液体燃料ロケットで、1段目の分離、2段目の燃焼、フェアリング分離、3段目の燃焼を経て所定の軌道に到達。KARIは打ち上げ成功を確認した。
NeonSat星座の本格構築へ――5機の地球観測衛星と10機のライドシェア衛星
今回の主要ペイロードはNeonSat(New-space Earth Observation Satellite)コンステレーションを構成するNeonSat-2から6の5機のマイクロ衛星だ。NeonSatは韓国政府主導の地球観測衛星網で、朝鮮半島の精密モニタリングを目的とする。特筆すべきは、これが韓国政府として初めて量産手法を採用して開発された衛星システムである点だ。5機を一度に打ち上げることで、星座の早期完成を図る。
さらに、韓国国内の各機関・組織が開発した10機の小型ライドシェア衛星も相乗りした。
- SLEDGE
- GBSAT
- PERSAT02
- UEL-Y-Sys
- SD-1 SAT
- E3_TESTER-KARI-2
- DaejonSat-1
- BEE-1012
- JACK-007
- CPSat
合計15機のペイロードを一括して軌道に送り届けたことになる。
ヌリの実用運用フェーズが本格化
2021年10月の初号機打ち上げ(ダミーペイロード搭載、軌道投入失敗)から始まったヌリの開発は、2022年6月の2号機で初めて軌道投入に成功した。今回の5回目の飛行では、主衛星5機+ライドシェア10機という大規模なペイロード構成を問題なくこなし、ロケットとしての運用成熟度を示した。
NeonSatコンステレーションは、今回の5機投入により朝鮮半島の常時観測体制の構築に向けて大きく前進する。量産衛星をヌリで展開するというモデルは、韓国の宇宙開発における自立性を高める取り組みの一環だ。



